男同士でつるむ男は、男にも女にもモテない
男にも女にもモテる男の三番目の要素として、「金力」ということもあげられます。
これはお金を持っているということでなく、お金を上手に使えるということです。
遊び力とこれを言い換えてでもいいでしょう。
なぜそんな力をあげるかというと、私が魅力的だと思う男性は、仕事で出会う男性よりも、ヨットや狩猟など、遊びを通して出会う男性のほうが圧倒的に多いのです。
それも三十五歳から四十歳以上という、中年にさしかかった男性がほとんどです。
よく「男にモテる男は、女にもモテる」などと言って、誤解をする人がいます。
オレは毎晩のように男同士で飲みに行っているとか、あるいは男同士のグループで女性をナンパするとか。
これらは、男にモテているのではありません。
ただたんに、つるんでいるだけの話ではありませんか。
なぜかといえば、男同士の関係には、仲間であるということの反面、争っているという側面もあるのです。
これは以前にも述べてきた通り、「男性遺伝子」には、もともとナンバーワンになろう!
という本能が備わっています。
だから「男にモテる」ということは、その男の強さを受け入れ、それに負けぬよう自分自身も強くなるという側面を持っているのです。
だからこそ昔は、仲良くなる男とは、必ず取っ組み合いのケンカをしたものです。
私も旧制中学のときはよく決闘をしましたが、その相手とは、たいてい友だちになりました。
スポーツの世界にも、親友同士が違うチームにいることはよくあります。
でも、いざ敵になったら、反則をしてまでも、その親友に勝とうとします。
ある意味シビアな現実ですが、ここが女性とは違う、男同士の関係の本質なのです。
ところが現代は、これがどこかおかしくなっている気がします。
この間、大阪で仕事をやっていたとき、私はある女性を誘って食事をしました。
そこで周りを見ると、隣の席では男性同士で食事をしているし、別のテーブルには女性同士がいるのです。
これは、イタリアでは絶対に恥ずかしくてできないことです。
アメリカでも見かけることは、あまりありません。
女性と男性が一緒にいて、はじめてテーブルが成り立つ。
モテる男が、絶対にしてはいけないことなのです。
今でもハーバード大学には、卒業生に向かって「5年後や10年後に同窓会に招待されても、パートナーなしで一人で絶対に来るな」と教えている先生がいるそうです。
これは仲間を忘れろとか、孤立しろと言っているのではありません。
馴れ合ったり、つるんだり、ましてやお互いに愚痴を言い合ったりすることは、自分が強くなるために絶対にしてはいけないことなのです。
まして男性なら、遺伝子の力を抑制する原因とさえなります。
もちろん、だからと言って会うのをやめろ、というわけではありません。
しかし、できるなら男性同士でなく、奥さんや恋人もきちんと同伴して、互いの成功を称え合う関係にしたいものです。
アメリカなどでも、やはりそういうつき合いが一般的です。
もちろん、日本にいる以上日本の付き合い方というのはありますが。
ただ、世界的に目を向けると、少し変わっているのかもしれませんね。
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