次の恋を「レベルアップ」させるために
彼が去ってからもう半年になります。
この間、やけくそになり、お酒を飲むことが多くなり、外だけでなく、家にいるときも、飲まなければ眠れない日々が続きました。
性格も変わったと言われたりします。
このままだと、自分をダメにしてしまうという怖れを感じながらも、どうしてよいかわからずに過ごしています。
もう二度と恋愛することはないんじゃないか。
去った彼に替わる男とは出会うことないんじゃないかと思っています。
でも、私は一人では生きていけません。
また恋をしたいというのが本音です。
でも…
失った恋はいつまでも引きずらない
失恋という体験に対する反応や対応の仕方は十人十色である。
それを分類してみると、だいたい次のようなタイプに分けることができる。
列挙してみよう。
①自分を責める。
彼が去ってしまったのは自分に問題がある。
あんなことをする人ではなかった!と、自分の言動が悪かったからといって自責の念にかられる。
②追憶に浸る
彼自身や彼と一緒に過ごした楽しかったことなどを想い起こすことに時を過ごす。
想い出の場所を訪ねたり、彼からのラブレターを何度も読み返したり、写真をいつまでも飾っている。
彼が去った現実が受容できず、未練がある。
③自分を失くす。
白信や自尊心を失ってしまう。
絶望し、うつ状態になったり、自殺を考える。
実行する人もいる。
④やけになる。
一時的な慰めを求めたり、即事的に満足感が得られる行為に走る。
酒や異性との夜に溺れるなど。
⑤男にやつ当たりする。
失恋によって生じた負の感情を他の男たちに転移する。
男の上司や同僚に対して反感を抱き、感情的に反発したりする。
⑥男を利用することで男に報復する。
特に恋人に利用されたという意識の強い人に多い。
利用するだけの関係以上の深い関係にならないようにする。
という一種の自己防衛。
⑦別の男との関係をすぐ始める。
失恋がもたらした空虚感や寂しさに耐えられないために、別の男との関係にすぐ入ってしまう。
これは、去った彼との関係のふり返りを充分にやらない人に多い。
自分のニーズに引きずられているので、新しい恋人に要求や期待を多く寄せるという傾向が強い。
でも、それに相手が応えてくれない場合に関係がうまくいかなくなる。
⑧ふり返りにより気づきを深める。
彼と自分の関わり方をふり返り、どこに問題があったかを考える。
もちろん彼の側の問題もあったはず。
彼の性格的特徴のどことかみ合わなかったのか。
彼の生い立ち、家庭環境や親子関係がどのような影響を与えていたのか。
同じように自分の側にどんな問題があったのかを考える。
自分の性格的特徴の何が彼とかみ合わなかったのか。
自分の生育歴の影響は?
二人のコミュニケーションの仕方のどこに問題があったのか。
彼のコミュニケーションスタイルは?
自分は意見や気持ちの表現がしっかりできたのか?
人生観や価値観のどこがくいちがったのか?
自分はどんな結婚観を持っているのか?
自分のニーズは?
何のために恋愛を求め、どんな目的で結婚を考えているのじゃ?
自分のこれまでの恋愛関係のパターンは?
何か共通するものがあるなら、なぜ同じことをくり返しているのか?
などと振り返ることが山ほどある。
これらの一つひとつのふり返りによって得られる気づきは、すごく価値があるものになると思う。
貴重な糧になり、次の恋をさらにレベルアップしたものにするのにすごく役に立つのだ。
恋人を失っても、愛を失ってはいけない!
これまで見てきた失恋に対する反応、対応の仕方のタイプのほかに、こういう分け方もできる。
失恋により、恋人を失うと同時に、愛も失ってしまう人と、愛を失わない人という分け方だ。
先の分類で示したタイプの中で、男にやつ当たりしたり、利用するなどして仕返しをするタイプが前者のタイプにあたる。
神や仏もあるものか!とやけくそになり、怒り、うらみの感情を周りの人にまち散らす。
特に男に対して。
また、やけになり、酒や異性関係に溺れるなどして自分をダメにしてしまう人も同じだ。
そういう人は自分を大切にする心、自分を愛する心を失ってしまった人なのだ。
そういう人たちに私は声を大にして言いたい。
恋人(恋)を失っても、愛を失ってはいけないと。
恋人を失うと同時に、愛の体験そのものも失ってしまうというのは、赤ん坊を洗った水を流して棄てると同時に、赤ん坊自身をも流してしまうようなものだ。
愛し合ったこと。
その一つひとつの時間、体験は貴重なものだ。
それを大切にしてほしい。
大切にするということは、いつまでも過去の恋愛を思っているということではない。
学んだことを育てていくということなのだ。
愛とは何か、愛し合うとはどういうことかを、二人との関わり、愛し合う営みの中で学んだはずだ。
それを培っていくことが大切なのだ。
そして、学んだこと、培った ことを次の恋人との出会いに生かすのだ。
そして、「この人を」と選んだ相手との関係の中で生かすのだ。
そういった学びと、学んだものを活用することが、自分をもっと魅力的にしていくのではないだろうか。
より輝きを増すことにもなるのだと思う。
もちろん、次の恋人 との出会いの可能性も高まるにちがいない。
輝いている人には必ず人は寄ってくるからだ。
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