もう一度、彼をふり向かせたいと思ったら
一ヶ月前、彼から『別れたい』と言われ、今ショックを受けています。
というのは、私を嫌いじゃないけど、性格的に二人の関係はかみ合わないというのが理由だというのです。
ケンカばかりして、楽しくないというのです…
私に対する愛情がなくなったわけではないとも言っています。
愛しているけど好きじゃない!とか、嫌いじゃないけど好きでもない。
って、何かよくわからないんです。
好きとか愛する気持ちは、同じではないんでしょうか…
私はあきらめきれず、なんとかもう一度、彼をふり向かせたいのですが、可能性はあるのでしょうか…
こういう質問には、はっきりイエスともノーとも言えないので、答えるのに困ってしまう。
可能性はゼロではない
まず、彼をかふり向かせることはできるかもしれない。
それはそんなにむずかしいことではないと思う。
なぜ?
彼はあなたを嫌いじゃないと言い、愛していると言うのだから。
もちろん、それも彼が言っていることが本当ならばの話だが。
また、嫌いじゃないというのは、好きな面もあるということだし、あなたの魅力に引かれていることはまちがいないはずだ。
好きとか嫌いというのは、相手のことを全面的に好きとか、嫌いと言っているのではなく、相手の性格的特徴の一部分に対する評価や感情的反応の表現なのだから。
好きじゃないけど、愛しているとは、そういうことを意味しているのではないだろうか。
というわけで、私は、彼をもう一度ふり向かせることはそんなにむずかしいことではないと思うのだ。
しかし、もう一度ふり向くだけではなく、こっちに向けさせつづけるとなると、ちょっといや、かなり難しいと思う。
一度、終わりだと言う人の心を変えさせるのは容易ではないと思うのだ。
でも、決して可能性がないということでもない。
唯一の方法とは言えないがこんなことをやると、可能性が高くなるのではないだろうか。
彼はなぜあなたと別れたいのか
それは、彼がか終わりにしたい。
という本当の理由を明らかにするために話し合うことだ。
そのための作業の手順を示そう。
まず、二人が性格的にかみ合わないという彼の認識の根拠を明らかにする。
彼自身の性格的特徴をどう理解しているのか。
私の性格的特徴をどう理解しているのか。
二人のどの面がかみ合わないのか。
二人の関係にどういう影響を与えているか、二人の間に生ずる問題に対応するときに、二人の性格的特徴が影響を与えているのか。
もちろんこういった作業は、彼に求めるだけではなく、同じことを自分でもやることが必要だ。
その双方の作業に基づいて話し合うなかで、彼が「終わりにしたい」という本当の理由が明らかになってくると思う。
それも、彼がこういった作業をやる意思、話し合う意思があればの話だが。
ところで、二人の男女の関係が深くなるにつれ、かみ合わない部分が生じるようになるということを、これまでに何度か述べてきた。
ここで、そのかみ合わないという現象が生ずる要因を考えてみよう。
二人の関係において生ずる問題の要因は、複雑であって単純に識別することはむずかしいと思うけど、あえて次の三つの領域から発生すると考えてよいと思う。
一つは、自分の生い立ちに根ざしたもの。
性格的特徴、行動パターン、しぐさ、クセなどといったものが、対人関係において相手とかみ合わないとか、相手に受け入れられない、相手に不快感を与えるといったもの。
二つ目は、相手の生い立ちに根ざしたもの。
自分の場合と同じように、自分にとって受け入れられないとか、不快感を感じさせるというもの。
三つ目は、それぞれに持っている双方の生い立ちに根ざした性格的特徴や行動パターンが二人の関係の中で関わり合ったときに問題となるという、双方の関わりの仕方や対応能力が生み出すもの。
こういうことを考えると、二人の関係がむずかしくなったときに、双方がそれぞれに問題の要因を明らかにする作業をするかしないかによって、問題の結果が左右されるということがわかるのだ。
もう一度「愛される女」になる
いずれにせよ、こんな作業をつづける中で、きっと自分がよく見え、また相手のこともよく見えるようになる。
さらに、彼が二人の関係を終わらせたいという本当の理由も見えてくると思う。
こういった作業がもたらす結果を整理してみよう。
①問題の本質が見えてくる。
②自分の問題も見えてくる。
たとえば、彼の心を離れさせているものが何かがわかるようになる。
また、彼を手放したくない自分の執着心がどこから来ているのかもわかるかもしれない。
自分の性格的特徴が、彼との関係においてどういう影響を与えてきたのかも見えてくるだろう。
③彼の問題も見えてくる。
自分との関係において彼の問題がどういう影響を与えてきたのかも見えてくる。
④二人の関係が、お互いに、さらにより満足をもたらすものにするのに、何をどうしたらよいかも見えてくる。
⑤問題(自分と相手と二人の)がより鮮明に見えるようになったことの結果として、関係を終わらせる。
ということを、自分の決断として決めることができるようになる。
彼から振られたという意識から脱皮できる。
お互いの成長と幸せのために別れることがベストだという思いをもって終わる。
という現実を受け入れられるかも見えてくる。
こういった作業を経ることで、さらに自分が成長し、より魅力のある女性になることもできるのだ。
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