好きな人と付き合いたい、またはもっとモテる自分へと変わりたいと思うことは当たり前であり、多くの人がイケメンや美女に対して羨ましいという感情を抱いてしまいます。
しかしながら、モテる自分へと変わることは時間が必要であり、すぐに好きな人に振り向いてもらえるような容姿に変わったり、性格に変わることは難しいと想定できます。
ですが、相手を好きにさせる「類似性の法則」という心理学をマスターすれば、相手の心を射止めることがもっと簡単となり、モテる自分へと変わることができるはずです。
目次
類似性の法則って?
意味と心理効果
類似性の法則とは、類は友を呼ぶとの関係性が非常に深く、「趣味や出身地、価値観や学歴などが似ている人ほど、親近感がわき、距離感が縮まりやすい」という心理効果こそが、類似性の法則となります。
これはあなた自身の人生を振り返ってみても、同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
例えば、ショップ店員や営業職の人は、この類似性の法則を見つけるためにあえて相手の出身地や年齢、または口調などを合わし、販売や契約の成功率を上げようとする人もいます。
親近感がわく=それだけ信頼できる人であるという思い込みもしやすく、それに伴ってイメージアップの効果も見られるので、初対面の人に対して類似している部分を見つけ、話題を提供すれば、話は盛り上がりやすくなるのは当然ですよね。
また、似た者同士が仲良くなりやすいという法則にも当てはまり、類は友を呼ぶ理由というのは、実はこの類似性の法則の効果による部分が大きく、同じような価値観や趣味の人であるからこそ、親近感の効果でより密接な関係を築きやすいのです。
さらに類は友を呼ぶに至っては、自分の趣味や価値観を否定する人が少なくなるので、オタク同士で集まったり、ギャンブル依存症同士で集まると、否定されない環境が居心地よく感じてしまいます。
親近感がわく2つの理由
運命/ストレス
類似性の法則によって親近感がわく理由は、主に2つの理由が考えられ、1つ目は運命的直感です。
例えば、育った環境、出身地、好きなスポーツの3つ全ての質問が、自分と全く同じ回答である人が目の前に現れたら?
あなたはどこか運命的なものを感じてしまい、その人を特別視するようになるのではないでしょうか。
「これはきっと運命なんだ」という直感から、スピード婚に至った人を私は知っていますが、こういった人も実は、類似性の法則の効果によって、自分と全てが似ている=運命的であると勘違いしてしまうことが、1つの原因であると考えられています。
一目惚れから交際に至る人がいますが、こういった人々の心理的原因というのは、「理想の人=好き」という錯覚と、「似ている=好きになりやすい」という理由から、一目惚れしてしまうわけです。
またストレスに関しては、類は友を呼ぶにて少しお伝えしましたが、オタクはオタク同士で仲良くなる=否定的な意見が少なくなるので、当然居心地は良くなりますし、ストレスも溜まりにくい環境となるのです。
ミラーリングが代表例
ミラーリング効果
ミラーリングとは、「相手の動作を真似することによって、相手との距離感が縮まる」という効果があり、誰でも簡単にできる心理テクニックであります。
そんなミラーリングは、もっと距離感を縮めたいときやコミュニケーションの向上に効果的であり、心理学の中でも比較的有名な心理テクニックです。
ここでは、簡単に3つのミラーリングを紹介しておきましょう。
- 声のトーンの真似る
- しぐさを真似る
- 会話のスピードを真似る
上記の3つは、デートに誘うことができれば、誰でも簡単に真似することができるミラーリングではないでしょうか。
先ほどは類似性の法則について詳しく述べていきましたが、こうした動作や口調が似ているだけであっても、親近感がわきやすくなるという効果が期待できるのです。
故に、類似性の法則を活用する場合は、ミラーリング効果も同時に狙うと効率的であり、恋愛や仕事にも簡単に活かせる心理テクニックとなります。
魅力にも類似性が!
マッチング仮説
マッチング仮説とは、「自分と相手が釣り合っているのかを仮説して、パートナーを選ぶ」という意味であり、イケメンと美女が付き合う理由も、このマッチング仮説の効果であるというわけですね。
イケメンと美女がくっつきやすいということは、身体的魅力が似ているということですから、こちらも似ている者同士がくっつきやすいという共通点があります。
これにはしっかりと理由が考えられ、人間であれば誰だって、魅力的な人との交際を望むものでありますが、やはり魅力的な人と付き合うということは、拒否されることも多くなるということです。
告白を拒否されたり、振られてしまったり、遊ばれて捨てられるなどの、自分が拒否されたかのような行動をとられることによって、人は深く傷ついてしまうのです。
一方で自分と身体的魅力が似ている同士であれば、こういった拒否されることも少なくなるだろうといった考えに結びつくので、結果的に人は自分と似たような相手を選びやすくなり、そして拒否されるという恐怖心から逃れているといえるでしょう。
類似性の法則の使い方
ステップ1自己開示
類似性の法則にて最大の効果を発揮したいのであれば、まずは自己開示から始めてみるといいでしょう。
自己開示とは、「自分自身に関する情報を、他人に伝えること」であり、興味がある人に対しては、人は無意識のうちに自然と自己開示をしてしまっている傾向が見られます。
例えば、「自分は〇〇という名前で、〇〇出身です」というのも自己開示ですし、「〇〇で働いていて、彼女がいません」という情報を相手に与えるのも、自己開示であります。
なぜ最初に自己開示した方がいいのかと言えば、「自己開示の返報性」という心理効果が期待でき、「自分の情報を相手に伝えるほど、相手も情報をさらけ出してくれやすくなるので、結果的に距離感がグッと縮まる」のです。
イメージで言えば、強い力で蹴ったボールの方が、自分にも強く帰ってきやすいというイメージが、分かりやすいでしょうか。
最初から相手に質問攻めをしてしまえば、相手は詮索されていると思われてしまい、結果的に自分の身を守るためにも、心を閉ざしてしまう原因ともなりかねません。
こういった理由からも、最初にある程度自己開示をしておいた方が、類似性の法則の効果を最大限に活かせると考えることができるのです。
ステップ2似てる部分を探す
類似性の法則の効果を発揮するためには、相手の情報を聞き出す必要があるのですが、あまりにもたくさん情報を聞き出そうとしてしまえば、やはり相手も疲れてしまいます。
そこで、ピンポイントで質問をしてみるといいでしょう。
例えば、「好きな物」「価値観」「育ってきた環境」などは、比較的相手と合わせやすい部分でもあるのです。
相手がゲームが好きなのであれば、「自分も〇〇といったゲームはよくやったし、ゲームは好きな方だ」とか、育ってきた環境を質問したのであれば、「自分の親もそういった部分があった」など、相手の答えに合わせて、いかにも自分も似ている部分があるかのよな回答をしていきましょう。
またコツとしては、相手と自分が似ている部分の話題で盛り上がり、話を長引かせることです。
初対面の人と会話が盛り上がるシーンというのは、こういった共通の趣味や育った環境であることも多いことから、類似性の法則の効果を最大限に活かすためには、盛り上がるシーンを意図的に作ってみるといいでしょう。
ステップ3ミラーリング
会話を続けていくうえで、相手が水を飲んだり、笑ったり、スマホを見るなどの動作が見られるようになってきます。
相手が水を手にしたのであれば、しっかりと自分も水に手を伸ばしてみましょう。
話すスピードやトーンも同じく、相手と同じようなスピードとトーンを意識してみてください。
一方で注意点もあり、相手の動作を露骨に真似し続けてしまうと、人によってはいい気分になれない人も当然いるわけです。
ミラーリングは定期的に意識してみることが大事であり、最初から最後まで相手の動作を真似することは逆効果となるので、気をつけましょう。
コツとしては、会話が少し途切れた時などに、相手が水を手にすることやスマホを手にすること、またはあくびなどをしてしまうこともありますので、このタイミングで相手の動作を真似してみるといいでしょう。
心理学を人生に活かそう!
いかがだったでしょうか。
類似性の法則を使うことによって、仕事や恋愛、人付き合いに至るまで、あなた自身にメリットもたらし、人生を豊かにすることにも繋がるということが分かったかと思います。
当然、仕事,恋愛,人付き合いというのは類似性の法則のみで上手くいくほど簡単なことではありませんし、様々なことの積み重ねで、いい方向へ転ぶことへと繋がることは多いです。
ですからくれぐれも、類似性の法則を知ったからといって、全てが上手くいくようになるとは思いこまないようにしてください。
これはあくまで心理効果があるというだけの話しでありますから、自分を魅力的に見せる手段の1つとして捉えるようにしておきましょう。
また、「好きな人に好きになってもらう方法~心理学で心を射止めろ!」もセットで読んでみましょう。
こちらを知ることによって、よりモテる自分へと変わることができるはずです。
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