腕組みをする人を見かけることは決して珍しいことでは無く、腕組みをしている人は世の中にたくさん存在します。
そんな腕組みをするという仕草から、人の心理状況を読み取れるとすれば、あなたはどのような心理状況だとお考えでしょうか。
今回の記事では、そんな腕組みで分かる心理7選【癖やポーズで意味は異なる!】について、細かくお伝えしていきます。
腕組みをしたことがあるあなたは、心理状況の説明に、おそらく共感するでしょう。
腕は身を守る盾
怖いものや危ないものが迫ってきたとき、人は心理的本能で身を隠そうとします。
子供のころは、テーブルや椅子、お母さんのスカートの陰に隠れていたものです。
しかし大きくなると、あからさまに物陰に身を隠すわけにもいかない。
そこで代わりに出てくるのが、腕組みの動作です。
それもたいてい胸のところで腕を組む。
なぜ胸の前かというと、その下に心臓や肺があるからです。
腕組みは生まれつき備わっている動作らしく、チンパンジーも正面から攻撃を受けると腕を組む。
人間も神経をとがらせているとき、守りに入ろうとするときに、しっかりと腕組みをすることが多い。
逆に言うと、腕組みをしている人の心理というのは、何らかの脅戚におびえているということになります。
男女のちがい
男性と女性では、腕の回転する角度が微妙に異なります。
男性の腕は女性よりやや内向きに回転するので、ものを投げるときに狙いを正確に定めることができる。
これに対して女性の腕は外向きに回転し、ひじが横に広がるので赤ん坊を抱きやすい。
女性は魅力を感じない男性や、積極的すぎる男性を前にすると、腕組みをして胸を隠そうとする心理が働きます。
もしもあなたが女性に腕を組まれていたのであれば、それは拒否反応の可能性も考えられます。
腕組み+こぶし握り
腕をしっかりと組み、しかも両手でこぶしをつくっていたら、ただ守りに入るのではなく、相手への敵意も湧きあがっている心理の表れです。
さらに唇を固く閉じて歯を食いしばり、顔が紅潮(顔に血が上って赤みを帯びること)していたら、相手は殴りかかりたいほどイラだっている心理状態なのです。
腕組みをしている相手を、そこまで怒らせた理由がはっきりしない時は、ひたすらなだめすかして、懐柔に努めるのが賢いでしょう。
二の腕つかみ
両手で二の腕をがっしりとつかむようにして腕を組む形。
これは防御壁の面積を大きくして、上半身の露出を少なくしようとする態勢です。
また自分自身を抱きしめて、安心感を得たいという心理が隠れています。
この二の腕つかみの実例を見たければ、歯医者の待合室に行けばいいでしょう。
生まれてはじめて飛行機に乗る人も、離陸直前にこういう腕組みをよくやる。
面白いことに、法廷では、腕組み+こぶし握りをしているほうがたいてい原告、二の腕つかみをしているほうが被告なのです。
親指のぞき
手をわきの下に差しこんで、親指だけのぞかせる形の腕組み。
これは話を強調したいときに、親指が動くことが多い。
親指を立てるのは自信の現われですが、同時に腕組みをして防御壁をしっかり築いています。
このタイプの腕組みをする心理は、自分が冷静でコントロールができていることを示すのが目的です。
最初は普通の腕組みをしていた相手が、話をするうちにこの格好に変わり、他にも好意的なしぐさがいくつか見られるようになったら、あなたへの印象が良いほうに変化した証拠です。
最終的には「イエス」という返事を引きだせるだろう。
では、相手が無表情のまま、こぶし握りの腕組みをしていたら?
急いで結論を出そうとせず、いろんな質問を投げかけて、相手が不満に思っている点をあぶりだすのがいいでしょう。
片手腕組みと急所隠し
子供のころは、泣いたり怖がったりすればすぐに誰かが抱きしめて、なぐさめてくれました。
大人になってからは、自分で自分を抱きしめるしぐさ(つまり腕組み)で安心感を得ようとします。
ただ両腕を組むと、不安な気持ちが周囲にはっきり分かってしまう。
そんなとき、特に女性がよくやるのが、片方の腕を反対側の手でつかむタイプの腕組みです。
知らない人だらけの会合に出席すると、この腕組みをしている女性にたくさんお目にかかります。
男性の場合は、両手で「社会の窓」を隠すしぐさがそれに当たる。
一番大切なところを防御することで、男性は安心感を覚える心理が働くからなのです。
むやみな腕組みはNGです
いかがだったでしょうか。
ここまで読んで、「だって、腕組みをしていると気持ちが落ちつくんだもの」と反論する人もいるでしょう。
しかしそう主張する人も、気のおけない友人と楽しく過ごしているときに腕組みをすると、居心地の悪さを覚えるはずです。
腕組みをすると落ちつくのは、腕組みにふさわしい否定的で神経質な気分が自分のなかにあるからです。
ボディランゲージにはかならずメッセージが込められていて、それは確実に相手に伝わる。
あなたが背中と首に力を込めて腕組みをすれば、相手はまちがいなく、否定的なメッセージを受けとるでしょう。
ですから、「私は反対だ」「私は参加しない」といった意思をはっきり伝えたいときは別として、むやみと腕組みをするものではないのです。
また、「笑顔や笑う心理に隠された意味が笑えない5の理由」もセットで読んでみましょう。
笑顔に隠された裏の顔なんて言葉をよく聞きますが、実は笑顔の種類によっても、相手の心理を見分けることは可能なのです。
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