人間不信に陥ってしまった人というは、克服方法は非常に難しく、基本的には他人の力が必要とされます。
そんな人間不信ですが、自分は人間不信だと言う多くの人を見てみれば、ある共通点があることが判明しました。
その共通点とは、恋愛傾向や特徴です。
人間不信に陥ってしまった人ならではの恋愛傾向が強く見られ、また典型的な特徴もやはりたくさん見られました。
今回の記事では、そんな人間不信の恋愛傾向や特徴を、分かりやすく7つにまとめてみました。
ものごとを否定的に見る
人間不信の典型的な特徴の1つは、ものごとの悪い面ばかりあげつらうことです。
ですから、基本的にいい面に目を向けようとはしません。
もう少し楽天的に考えることもできるのに、人間不信に陥ってしまえば、それができないのです。
心に矛盾を抱えている
また人間不信の典型的な恋愛傾向は、「恋人がほしい」「結婚したい」と言いますが、その一方で、「いい男なんて残ってないわ」「愛なんでものは存在しないんだよ」「いずれ上手くいかなくなるんだから、思い悩むだけ無駄よ」などと口癖のように言います。
その割には、ネットで相手を見つけてくれるお見合いサービスを試してみたりして、出会いを求めます。
それは、人間不信な人が「愛なんか信じない」と言いながらも、心のどこかに「愛を信じたい」「ひょっとしたら、自分の考えがまちがいだと証明されるかもしれない」という気持ちがあるからです。
そういった点は、人間不信な人はとても矛盾しています。
これは、「私は結婚したいの?それとも、当分結婚したくないの?」「この人と結婚したいの?それともあの人?」と悩んでいるのとはわけがちがいます。
人間不信な人が抱える矛盾はもっと深刻です。
「愛する人がほしい、でも、そんな人が現れるとはどうしても信じられない。だからどんな手を使ってもいいから、愛する人と出会えるようにして。
そうすれば、私も考えを変えられるから」と訴えているのです。
ほとんどあきらめモードに入っているのに、心の隅に「いつか誰かが、私が完全にまちがっていたと証明してくれるかもしれない」という隠れた望みがあるのです。
愛が疑いに負ける
現実には、上手くいく可能性と上手くいかない可能性は五分五分です。
しかし、人間不信な人は上手くいかないほうを信じます。
「どっちみち、いい男なんていやしないのよ」「あの二人、離婚したよ。まあ当然だね。恋物語の結末なんてそんなものさ。」という具合に、上手くいかない方を信じてしまうのです。
また、このタイプは冒険ができません。
「もしかしたら、素敵な人とめぐりあえるかもしれない」「もしかしたら、心から愛し合える素晴らしい関係が築けるかもしれない」そんなふうには、どうしても考えられないのです。
そのため、そういうチャンスがあっても、どこか本気になれません。
そこが人間不信に陥ってしまった人の弱点です。
うさんくさいという顔をして、「本当に愛があるんなら、ほら見せてみなさいよ!」などと言う人には、愛の奇跡や喜びは訪れません。
捨て身になって、愛の中に飛びこまなくては、愛は手に入らないのです。
自分で恋人を遠ざける
人間不信に陥ってしまった人でも、心のどこかで「愛する人がほしい」と思っているので、何かの拍子に恋人を作ることがあります。
私の知っているある男性は筋金入りの人間不信タイプでしたが、あるときこう言いました。
「僕もひとりが長すぎた。頑固すぎたって反省してるよ。これからは人を愛するように努力してみようと思う」
それから、彼はある女性とつき合い始めましたが、自分にとっては冒険だと分かっていたので、彼はそのことを相手に告げ、「僕が心を聞けるように手助けしてほしい」と頼みました。
でも、彼はなかなか心を開くことができませんでした。
彼女との関係が深まるにつれ、彼はそこから逃げ出すことばかり考え始めました。
そして、数か月もしないうちに、何千キロも離れた場所に新しい職をみつけ、「どうしてもこの仕事をしたいから」と言って、引っ越して行ってしまいました。
これは、人間不信に陥ってしまった人によく見られるパターンです。
努力はしますが、すぐに諦めてしまいます。
例えパートナーができても、結局は相手から逃げ出してしまうという特徴がみられます。
感情の幅が狭い
窓ガラスが汚れていても、見て見ぬふりをする家政婦のように、人間不信な人は感情を見ても見ないふりをします。
このタイプにとって、感情の世界は立入禁止区域のようなもの。
なぜなら、過去に受けた心の傷のせいで、感情のほとんどが無意識という掃除機のなかに吸いこまれてしまうからです。
腹が立つことぐらいはありますが、そのときはたいていジョークでごまかします。
「悲しい」とか「怖い」とかいうこともめったになく、ましてや「嬉しい」と思うこともほとんどありません。
人間不信タイプは、冷静沈着タイプをさらに極端にしたタイプです。
あなたの恋人がこのタイプなら、恋人はあなたを感情の世界に入りこませないために、皮肉を言ったり、「それほどのことじゃないよ」と言ってごまかしたり、あなたの気をそらしたりする恋愛傾向が強く見られます。
そして、その作戦が失敗してしまったら、あなたから離れていくのが特徴的です。
自分だけの世界に逃げこむ
人間不信な人は一人でいるのが好きです。
日曜日になると、一日中自宅のガレージに引きこもって、大工道具やペンキで何かやっているお父さんがいますが、このタイプはそれにちょっと似ています。
恋人なら自分の愛で相手の深い孤独を癒してあげたい、と思うでしょうが、人間不信に陥ってしまった人はそれを受け入れません。
人間不信な人にとって、愛は苦しみと言ってもいいもの。
そのため、常に自分一人の場所に引きこもろうとします。
なぜなら、場所は人間とちがって、本人を傷つけたりしないからです。
疑いを克服できれば、それだけ愛の喜びも大きくなる
人間不信な人の根っこには、「愛が信じられない」という強い不信感があります。
そのため、本当の愛に出合ったときはとてもびっくりするし、また、心から感謝します。
しかし残念ながら、このタイプで本当の愛に出合う人はごくわずかです。
私が言う本当の愛とは、二人が自覚を持って、自ら築いていく成熟した関係のこと。
実際には、恋人や親友が目をさまさせ、相手を変えようと努力しても、このタイプの多くは、その努力に応えようとはしないものです。
でも本当の愛に出合い、その愛を育てていこうと決意することができれば、大きな喜びを味わうことになります。
相手のいいところをみつけて、純粋に愛してくれる恋人と出合えば、さすがの人間不信な人でも、思い切って愛に賭けてみる気になるでしょう。
また、「本音が言えない人の心理」もセットで読んでみましょう。
人間不信に陥ってしまった人の多くは、他人に対して本音が言えません。
そんな本音が言えない人の本当の心理状況を知り、本当の自分をもっと知ってみましょう。
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