日本人の性格の特徴というのは、紳士で平和主義という一面もありますが、もちろんその裏側も存在します。
世界的な意見をまとめてみれば、日本人は自分の主張が少なく、思っても心で我慢していると思われがちです。
もちろんこれは事実であり、日本人は心で我慢して後にストレスを解消するという行動パターンが多く、中にはネットなどで誹謗中傷をしてストレス解消をおこなう人もいます。
今回の記事では、そんな日本人の性格の特徴を取り上げた、アメリカ人の率直な意見についてご紹介しようと思います。
偏見のないフェアな人が少ない!
人の話をだまって最後まで聞き、冷静な第三者的な立場でフェアに判断してくれる。
こんな人はどこにでもいるような気がするのですが、残念ながら、日本人にはとても少ないタイプです。
なぜなら、人を傷つけないことを第一に考えるため、どうしても話している相手に甘くなり、フェアとはいえなくなってしまうためです。
分かりやすく1つ例を挙げてみると、「彼が結婚を前提に付き合おうといったので、付き合いはじめました。それなのに今になって別れようなんて、あまりに虫が良すぎると思いませんか?」そんな話を聞くと、「たしかに虫が良すぎる。ひどい男だよ。そんな男とは早く別れたほうがあなたのためだ」といった反応をする人が多いのではないでしょうか。
確かに慰めの言葉は必要ですが、しかし、これはふられつつある女性の気持ちをかばっての言葉で、決してフェアな判断とはいえません。
「結婚を焦る気持ちがあったんじゃない?だからあなたは結婚を前提にという言葉に惑わされたんじゃないかな?」広い視野で物事を考えてみれば、これがフェアな判断ではないでしょうか。
もちろん、アメリカでも女性を口説く場合はこういった発言をすることも多いですが、友達として、友情となれば話は別です。
上手に同情もしつつ、しっかりとフェアな判断をしてあげるので、男女でも友情が固く結ばれやすくなるのです。
なぜアメリカでは男女の友情が深いのか?
もちろん「あなたにも非がある」といっているのですから、中には反発する人もいます。
「冗談じゃないわ。私は彼が誠意ある人だと思ったから…」などと、自分には非がなかったと弁明しようとするのですが、自分自身でもそれがいい
訳がましく聞こえてきます。
それでも、そのときは反発しても、結局は「悔しいけど、あの人のいっていることが正しいかもしれない」と、思うようになるものです。
もちろん、「耳が痛いこというな。確かにあの頃は結婚に憧れてた」 と、素直に認める女性もいるでしょう。
いずれにせよ、自分にも非があることを指摘されるのですから、いい気持ちのするものではありません。
しかしそれでは、「ひどい男だ!そんな男とは早く別れたほうが身のためだ」などといわれでも、励まされているような気がしないのが人間なのです。
なぜなら、こんな話をすること自体、その男にまだ未練があるのですから。
中には自分で「虫のいい男」といい出しておいて、他人から「ひどい男だ」などといわれると、腹を立てる女性もいます。
こうしたことが何度か続くと、次第にフェアな判断をしてくれる人のほうが、話していて、安心できると思うようになるのですから、人間の心理というのは実に面白いものです。
同調ばかりでは、上辺だけに感じてくるのが人間です
これは当然のことで、自分が迷って相談しているのに、いつも「あなたが正しい」と同調する人の言葉には説得力がありません。
そうした慰めよりも、「あなたにも非がある。なぜならそれは…」と、理由を明確に話してくれる人のほうが頼もしく感じるようになるためです。
優しい人、親切な人が好まれる日本では、こうした場合でも、男性は優しい人になってしまい、相手にとって耳が痛いことはなかなかいえません。
それに対して、アメリカでもっとも大切にされているのは、「正直さ」と「フェアであること」です。
しかも、相手に「ノー」という場合には、必ずその理由を述べることがマナーです。
理由を述べるということは、その人の意見をはっきり述べることです。
私たちは、形式的、表面的な美辞麗句を並べ立てられるより、たとえ耳が痛い言葉でも、その人の考えかたがはっきりと分かった方が安心できるものです。
しかも冷静になって判断すれば、なんにでも「あなたは正しい」とその場限りの慰めをいってくれる人より、的確に指摘してくれる人のほうが、ずっと自分のためを考えてくれていることに気づくはずです。
だからこそ偏見のないフェアな人といると、気持ちが落ち着き、安心していられるようになるのです。
アメリカの男女の友情が深い理由は、ここにあります。
もちろん日本の国民性は素晴らしい
この記事を通してあなたに知ってもらいたいことは、偏見のないフェアな判断ができる人が、結果的に言えば好かれるということです。
日本では男女の友情などあり得ないと答える人が多いですが、アメリカでは違います。
女性に対してもフェアな意見を言えるので、しっかりと友情ができ、長い付き合いをすることが可能なのです。
記事の冒頭でも言いましたが、日本人には日本人特有の素晴らしい性格も存在します。
そんな素晴らしい日本人だけに、自分たちのダメな部分というのも知っておくことで、より人としての魅力が増すのではないでしょうか。
また、「感謝の気持ちを忘れない人が人として成長する理由」もセットで読んでみましょう。
義理人情に厚い人が多いと言われる日本人だけに、感謝する気持ちを持つ大事さを、改めて再確認してみましょう。
この記事へのコメントはありません。