恩着せがましい人というのは、長い目で見れば周りに嫌われてしまう存在になりがちであり、メリットよりもデメリットが多いといえるでしょう。
もちろんメリットも存在しますが、それはほとんど自己満足であることが多いといえます。
人は育った環境で性格が大きく変わると言われていますが、なぜ恩着せがましい性格になってしまうのか?
そこには環境+このような人間の心理が強く働いているからだと考えられるのです。
恩着せがましい人の考え方
「私があれだけやってあげたのに、ちっとも恩義を感じていないんだから」こんなことをいう人は、世の中にあふれています。
それも自分の子供に向かっていう人までいるのですから驚きます。
日本には義理人情が未だに息づいていることは否定しませんが、恩着せがましい人が多いことも否定できません。
この恩着せがましい人たちは、「〇〇をしてあげたのだから、〇〇してもらうのは当たり前だ」と、考えています。
実は日本の義理人情の社会は、アメリカ以上にギブアンドテイクの世界なのです。
このため日本人は人から何かをいただくと、必ずお返しを考えます。
なぜなら日本ではそうしないと、何をいわれるか分からないためです。
「Aさんったら、私は実家からなにか届くたびにおすそわけしているのに、いつもありがとうございます。ですませてしまうのよ」「ええっ、Aさんってそんな方だったの。よくいただきっぱなしで平気ねえ」
こんな非難を受けたり、よくない噂が流されないとも限りません。
それを恐れるがゆえに、いただいたらお返しをしたほうが無難になるのです。
損得勘定が強い
恩着せがましい人は損得勘定が非常に強く、自分が〇〇をしたから返してもらわないと損だ!という、視野が狭い考え方をしがちです。
もちろん長い目で見ればそんなことはなく、むしろプラスになっていることが多いでしょう。
以前所ジョージさんが、大沢ケイミさんに対して、このような発言をしていました。
「あのね一人では生きていけないの」「誰かと一緒にいたほうが楽しいじゃん。お金はあった方がいいんだけど、それ以上にみんなにいい人だなって思われる方のが価値が高い」という発言が共感できると話題を呼び、たくさんの人から所ジョージさんを絶賛する声が聞かれました。
人は一人では生きていけないのですから、自分の価値観である損得勘定に縛られずに、人から好かれる方がよっぽど価値が高いといえそうです。
自分が優位な位置に立ちたい
自分が優位な位置に立ちたいという考えが強ければ強いほど、恩着せがましい人になりがちです。
〇〇をしてあげたと欠点をつくことで、心理的に自分が優位に立てているという優越感に浸ることができます。
また自分の都合のいいように物事を進めることができるので、非常に自己中心的な性格の人が多いといえるでしょう。
見下している・特別な人間だと思っている
そもそも見下せないような人に、このような恩着せがましい行動はとれません。
もしもとっている人がいたとすれば、それは相当な世間知らずといえるでしょう。
見下せるような存在であるからこそ、恩着せがましい行動をとれるのであり、またこういった人は自分は特別な人間だと思い込んでいる人が多く、自信過剰な人という共通点も挙げられます。
ですから非常にわがままで、目立ちたがりという特徴もよく見られることの1つだと言えるでしょう。
恩せがましい人にならないように、一度自分自身を見つめ直してみましょう
アメリカ人がギブアンドテイクという場合には、「今回は私が持つから、次はあなただよ」と、必ず断わります。
簡単に言い換えると、そんな時だけギブアンドテイクとなるのです。
日本ではこのようなギブアンドテイクは嫌われてしまいます。
それでも、物の場合にはお返しをすれば済みますが、これが「あれだけ可愛がってやったのに」「あれだけ面倒を見てやったのに」「あれだけ支えてやったのに」といったことになると、時にはとても厄介なことになります。
そうしたことは、特に頼んだわけではないので「あなたがやりたくてやったことでしょう」などといえば、これはどんな反撃を受けるかわかりません。
私たちは、こういう事態に陥る危険性を察知しているために、なるべく恩着せがましい人には近寄ろうとしません。
人のためにあれこれと親身になることは素晴らしいことですが、その見返りを求めた瞬間に、その人は敬遠される人になるのです。
あなたもこのように、自分でも気づかないうちに都合のいい人間になっていないか、再確認してみましょう。
また、「悪口を言う人の心理と対処法の4つ」もセットで読んでみましょう。
悪口を言う人というのは、自分の理想通りに物事が進まないと悪口を言うという共通点が見られ、実際にあなたも同じような体験をしたことがあるのではないでしょうか。
悪口を言う人と恩着せがましい人の心理は類似している点が多いと言われているので、一度確認してみてはいかがでしょうか。
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