遅刻の常習犯ともなれば、周りからの信頼は全くなくなり、仲間外れにされる原因ともなりかねません。
また時間にルーズな人はお金にもルーズと言われており、より一層信頼を無くすばかりです。
そんなデメリットだらけの遅刻癖ですが、なぜ遅刻癖がついてしまうのかといえば、理由は非常に簡単です。
そこには人間ならではの心理が働き、やがて癖がついてしまうようになるのです。
そんな遅刻癖になってしまう心理や改善方法の4つについてチェックしていきましょう。
人を待たせず、人を待たず
いわゆる「遅刻常習犯」といわれる人は、「時間にルーズな人」と思われがちだが、「待ち合わせの場所まで電車で三十分、駅まで歩いて十分、着替えなどの支度に二十分だから、一時間前に出かける準備をすればいい」などときちんと計算している人も多い。
それなのに、なぜか十分遅刻してしまう。
そして「電車が遅れてしまって」「出かける直前になって電話がかかってきて」と、いつもの言い訳が始まる。
待たされた人も、もう怒るのもバカらしくなるのか「はい、はい」と、うんざりした顔をしている。
この人の「待ち合わせまで一時間」という計算には、「万がこのときの余裕がない。そして逆説のようだが、そういう「きちんとした」ものの考え方が習慣になっている人ほど、周りの人からは「ルーズな人」と思われるのだから心外でしょう。
どんなに周到に準備をしていても、アクシデントはつきものなのです。
急な電話や用件が入ることもあるし、電車が遅れることもある。
それを見越して「一時間十分前」に出れば、遅刻する可能性はかなり低くなる。
それができないという人は、「もし何事もなく十分前に着いて、自分が待たされる」ことになったら「損する」と思い、待っている時間を「無駄な時間」と考えているからではないでしょうか。
それが「きちんとした」ものの考え方をする人の癖で、損や無駄が自分の身に降りかかることがどうにも納得できないのでしょう。
待たせてイライラさせないための癖をつける
誰でも人に待たされるのは好きではないでしょう。
その間に「どうしたのだろう。あっ、もしかしたら事故にでも遭って…!!」と不安になり、イライラすることにもなる。
一度でもそんな体験のある人は、待ち合わせの時間より十分早く着くように家を出るように癖をつける必要があります。
最初から十分は待つ気なのだから、多少待っている時間が長くなっても気にならない。
時間をつぶすための本や目を通すべき資料も用意しておき、待ち合わせの場所もゆっくりと本が読めるような場所をあらかじめ選んでおく…などの対応策も万全な人に限っては、いろいろな時間のつぶし方も可能となります。
少なくとも、相手をイライラさせないところがいい。
不思議なことに、待ち合わせ場所に十分前に着くようにしていると、いつの間にか相手のほうも十分前に来てくれるようになるもので、お互いに「気持ちが通じている」といういい空気が漂い、「生きた時間」になるのです。
その安請け合いが「人と人と」をダメにする
「自分は遅刻常習犯かもしれない」や「時聞に遅れることが多い」と「自覚症状」がある場合は、まだ救いがある。
心がけ次第では、いくらでも直すことができるのです。
しかし、遅れてきたのに平気な顔で現れる人、人を待たせても悪びれたそぶりもない人は、ちょっと重症です。
こういう人は、「人を待たせて申し訳ない」「約束を破るのは罪なこと」という意識が薄く、さらに人への想像力がないということです。
「相手に待たせてもいいくらい自分は偉い」と錯覚しているのか、「約束を破っても相手は許してくれるだろう」と甘えているのか。
いずれにしても、こんな考えではたとえ優秀な人でも周りからはひとり、またひとりと離れていくに違いない。
人はただでさえ、自分にとって都合の悪い「約束」は忘れがちなのです。
話の流れや勢いで、自分では約束というほどの強い気持ちで言ったつもりではないのに、相手には「約束してくれた」と受け取られる場合もある。
とくに気をつけたいのが、酒の席での安請け合いです。
アルコールが入って気が大きくなっているせいもあるのでしょうが、その人のためなら一肌脱ぐつもりになって、「それくらいのこと、俺がなんとかしてやるよ」「大丈夫、私にまかせてよ」と、大風呂敷を広げる。
そのうえ本人は酔っぱらってしまっていて、そんなことを口にしたことさえ忘れてしまっているようでは、目も当てられない。
請け合った本人にとっては小さなことでも、相手にとっては「あの人がああ言ってくれたから…」と本気で当てにしている場合も少なくないのです。
守れない約束はしないこと
守れそうもない約束、できそうにない安請け合いは最初からするべきでないし、せいぜい「ハンカチを広げる」程度にしておくこと。
それでもそんな事態になってしまったときは、速やかに撤回することが大事です。
時間が経てば経つほど、「あの約束はどうなったのかしら?」「あの人はちゃんとやってくれるかしら?」という相手のいらだちは大きくなっていく。
そうなる前に「いや、昨日はあんなこといったけど(約束しちゃったけど)、よく考えてみれば、ちょっと無理みたい」と素直に謝ろう。
そのときは、「何よ、大きなことを言ってたくせに!」「どうせそんなことだろうと思っていたわ」とイヤミのひとつくらい言われるかもしれないが、後々まで引きずって「一度言った約束を守らない人」というレッテルを貼られるよりはマシでしょう。
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