劣等感の強い人は偽りの愛に感動する
失恋というのは皮肉なものである。
女は、男が、まさにその愛を必要とするちょうどその時に、男を捨てていくこともある。
男もまた、同じことを女にするのであろう。
女は、男が愛を必要としていない時には、いかばかりの愛をもささやく。
「私は、どんな悲惨な運命でも、あなたと一緒なら耐えることができます。私にとってそれがどんなに苛酷でも、あなたと同じ運命に耐えているのだということを知るだけで私は幸せなのです」
「私は、あなたの前に、神の前に、そして私の良心の前に、あなたへの愛を誓います」
そう女が言っているときに、それは嘘ではない。
男も女もそのような愛を誓っているときに、本当にそう誓っているのである。
しかし、それにもかかわらず女はそう言って、男を裏切っていく時もある。
男もまた同じであるが…
もちろん、ここで「女は男を裏切っていく」といっても、別に女が悪いわけではない。
女を裏切るように仕向けたのは男そのものであることが多い。
裏切られる男は、まずこのように女が本当に誓っているにもかかわらず、それに感謝をしない。
愛する能力がないから愛されることができない。
神経症的傾向が強く、劣等感の強い男は、偽りの愛に感動し、真実の愛に感謝しない。
だからこそ、その愛を必要とするまさにその時に女に裏切られることが多いのである。
女は、男が女からの尊敬を必要としていない時に、男を尊敬する。
「私が、どんなにあなたを尊敬しているか、私の言葉では、あらわすことはできません。私は、この尊敬を、あなたに対するこれからの行動によって示したいと思います」
「私は、地球上にアメーバーしかいなかった普から、地球が冷えて生物がいなくなるまでの間で、あなた以上に偉大な方は絶対に存在しえないと信じきっています」
そして、女は、男が尊敬を必要とする時、あなたは単に虚勢をはっているにすぎないと言って、去っていく。
男もまた同様であるが、この場合も同じである。
別に去っていくほうが悪いわけではない。
こんな言葉を聞いて気持ちよくなる男が心理的におかしいのである。
自分がそんなに偉大であるわけがない。
それにもかかわらず、ここまで言われたら発奮するのが当たり前である。
それにもかかわらず、偉大であろうとはしない。
だいたい裏切られる男というのは、こんな言葉に気持ちよくなり、その女の尊敬の言葉と一致しない言動に「君はこんなことを言ったではないか」などと女に詰め寄るのである。見捨てられて当たり前なのである。自分を知らないのにもほどがある。
そして恋は、うつろいやすい。
「私が、あなたの人格に接した今のこのおどろきを、あなたはど想像できないでしょう」 そう言って、男の愛を求め 「私は、今、偽りの恋からさめました」と言って女は去っていく。
男もまた同様であるが…
去っていく女を裏切りものと責める男は、自分の不誠実さに気がついていない。
裏切られる人は、恋に高揚している時の相手の気持ちが続くと思い込んでいる。
自分の気持ちが続かないことは棚に上げて、相手にばかり求める。
相手に求めてばかりでは、相手も疲れてしまうのだ。
また、恋愛だけでなく、社会にでるとずるい人間はたくさんいてる。
だから、本当に裏切られたとしても、それに負けないようにしないといけない。
でなければ、結婚した時や、本当に社会で苦しい思いをした時に、あなたは負けてしまうからである。
過去のトラウマを打ち破り、成長するかしないかは自分次第です。
だからこそ、成長して新しい幸せを手に入れましょう。
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