ストレスがつきまとうのは結婚の宿命
恋愛がスムーズにいったからといって結婚がスムーズにいかないのは、結婚のほうがフラストレーション(欲求が満たされないこと)が多いからである。
フラストレーションが多いということは、相手に怒りをぶつける頻度が高くなるということである。
たとえば、恋愛時代は時間をやりくりして会いに来てくれた人でも、結婚すると世間づきあいや仕事上のつきあいを優先させるようになる。
家庭を支えている男性なら、だからこそ仕事の世界からとり残されるわけにはいかないし、働く女性なら家庭を優先させれば「だから女性はダメなんだ」といわれる実情もある。
したがって家人へのサービスも減り、そこでフラストレーションに陥る。
こうなると家で夫の帰りを待つ専業主婦の妻なら、恋愛時代は自分を第一に考えてくれるいい人だと思っていたのに、結婚した今は仕事一辺倒の夫がなんとなく不満の対象になる。
また働く妻をもつ夫は、結婚前は家庭的なところがある女性だと思っていたのに、結婚した今は家事を手抜きし、食事もろくにつくろうとしな いと不満が募ることもある。
つまり、恋愛時代のようにいつもニコニコというわけにはいかなくなる。
このフラストレーション(緊張や不満)に由来する不満を少しでも減らすにはどうするか。
恋愛はひとつの世界を分かちあうだけでことはすむが、結婚は心をふれあわせるだけでは不充分な人間関係である、と考えを修正することである。
二人でひとつのプロジェクトをこなしたり、お互いに別々のプロジェクトをこなしたりして、世間(外界)との接触を維持することを期待されている人間関係である、と認識することである。
若干のフラストレーションがつきまとうのは結婚の宿命であると知ることである。
相手が恋愛時代ほどに自分の話を聞いてくれないとか、一緒に行動してくれないといったフラストレーションは甘受することである。
こうした現実になじむことによって、耐性も柔軟性もソーシャル・スキル(人間関係をやりくりする能力)も増すのである。
これは恋愛とは異なるメリットである。
恋愛は感情交流が主になるので楽しいが、結婚は現実的に考えて行動することが多くなる。
したがって楽しさよりもストレスが増す人間関係だと覚悟を決めておくほうが、不満は少なくてすむ。
結婚してもストレスが少ない人がいるとすれば、夫婦の両方が頭を使って、少しでも感情交流の場をつくっているか、夫婦のいずれかが相手の欲求不満充足を第一義にし、自分のそれを後まわしにしている場合である。
つまり、いずれかが耐性と柔軟性にすぐれているのである。
恋愛にはこうした努力があまりいらない。
ストレスが溜まるのが結婚という方もいるが、子供がいる家庭は子供に癒やされている。
なぜ、夫婦の2人でいる時にストレス溜まるのかというと、やはりお互いが大事にしあえていないからである。
そもそも、結婚したからといって、夫婦2人の血が繋がっているというわけではない。
だから、自分の母や父と一緒にいても苦痛に思わなかったが、夫婦の2人ではそう思ってしまうのである。
まずはここを頭に入れておきましょう。
夫婦という関係は、いつまでもラブラブではいれないのです。
お互いが力を合わせて困難を乗り越えていく。
それは、お互いが気づいていないだけで、数年後にそう思う時が来るでしょう。
いざと離婚してみたとしても、1人身がそれほどいいというものでもありません。
自由はありますが、自分のためだけに生きるという行動に飽きてきます。
やはり誰かの為にする。
それが無いと人間は、最終的に独りぼっちな気持ちになり、寂しくなるのです。
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