自己顕示欲が強い人というのは、いったいどんな心理状況が働き、自分をアピールしているのでしょうか。
実は自己顕示欲が強い人には、ある面白い共通点があります、記事の後半にそのおもしろい共通点ご紹介していますが、おそらくあなたの周りにいる自己顕示欲が強い人も、同じような経験をしているのではないでしょうか。
今回はそんな自己顕示欲が強い人の心理と共通点について、分かりやすくご紹介しようと思います。
目次
「自己顕示欲が強い人」は、自分中心に世界が回る
「自己顕示欲が強い人」はの特徴は、まず自己中心的な人です。
いや、自己中心的なことをあらわに言動に表す人です。
内心は誰でも自己中心だし、それでいいのです。
しかし、自分がつきあう相手や人様も、同じように自分が大事で、自分を守って生きている。
だからこそお互いにそれを思いやり、相手を大事にする必要があるのです。
問題はそれが分かってないこと
しかし、それがわかっていない人がいます。
たとえば、五、六人でお茶を飲んで談笑しているとき。
ある人がこう言いました。
「実は昨日、ロンドンから帰ってきたんですよ。まだ時差ボケです」
「おや、それはお疲れでしょう。どうですかロンドンは。寒かったですか?」
こんなふうに会話が続くのが「感じのよい人」です。
ところが、「あら、ロンドン?私はもう十回も行ったわ。ハロッズの靴売場の責任者のミセス・ロビンソンはお元気でした?」などとやってしまう人がいます。
どんな話題が出ても、すぐに自分の話に持っていく。
相手は息込んでロンドンの話をしたかったのに、自分のロンドン通をひけらかして、鼻を折ってしまう。
みんなで順番にいろいろな話題を楽しむことができず、自分が王様でなければ気がすまないのです。
これでは、周りはいい気分はしないのです。
外科医の患者さんから学ぶ極意
精神科の患者さんには、こういう人が多いそうです。
回診にまわっていると、三人くらいの患者さんに取り囲まれ、みんな自分の話をしゃべり始める。
中には、他の患者さんがしゃべっているのに強引に割り込んできたり、肩をたたいて、自分に向かせようとする患者さんもいる。
少しよくなってくると、他の人の話が終わるまで待つことができるようになる。
これは人間関係ができるようになってきたサインです。
意外に思うかもしれませんが、「他の人のことを考えられる」のは、人にとって非常に大事なことで、健康な人間であることのバロメーターでもある。
自分のことしか頭にない状態は、自然と孤立するのです。
ひとりでいたら、自分のことだけを考えていられるから好都合かといえば、そうではない。
自己顕示欲の強い人は、自分のことを賞賛してくれる他人が周りにいてくれなければ、 寂しくてしかたがない。
それならお互い様で、自分も他人を大事にすることを覚えればいいのですが、それができないから、ますます辛くなるです。
「感じのよくない人」は、一時的に成功することもある
自己顕示欲の強い性格の人は、あるところまでは成功することも多い。
負けず嫌いで、いつも自分が天下一の人物でなければ気がすまない性格だからです。
その負けん気と努力が結びつけば、能力的にも向上します。
強引にアピールしたり、図々しいほどに積極的なので、出世もする。
こういったタイプの人は、自分の非は絶対に認めず、必ず人のせいにしがちです。
自分より能力のありそうな人がいれば、悪口・中傷でひきずりおろす。
協調性がないので、周りから、「とてもこいつとは一緒に仕事していけない」と思われ、ライバルが自分からやめていったりもします。
そこで、都合よく自分がいいポストにつけるというわけです。
しかし問題はその後
けれども、何年かのうちにはやはり失脚してしまいます。
結局、人間関係でつまずくのです。
周囲に毛嫌いされて、誰もついてきてくれる部下がいなくなったり、ちょっとしたことで思いどおりにならないことにかんしゃくを起こし、「こんな会社にいられるか!オレには実力がある。他でもいくらでもやっていける」と飛び出してしまうケースも多いのです。
こういう人は、自分の実力について、見誤っていることが多い。
周りの人のいうことを聞かないのだから、修正する機会がなかったのです。
もっというなら、自分が賢くなるチャンスをむざむざ見逃してきた人ともいえます。
自己顕示欲の強い人に多い行方
そこで、自己顕示欲の強い人をそれとなく観察していると、一時はパーッと繁栄することもありますが、結局負けていく人が多いようです。
この人の周りに集まっていた人も、決してこの人を好きなわけではなく、羽振りがいいから集まっていただけなので、落ちぶれればサーッといなくなる。
対等にものがいい合える信頼関係ではないからです。
自分が親分のつもりでイバって、そのときは気分がいいかもしれませんが、実は利用されているだけ。
周りに人がいなくなってハッと気づいたときには寂しいものです。
しかし、それでもこういう性格の人は、自分の非を認めないので、周囲の裏切りや冷たさをのろい、恨むという共通点も…
こういう人を見ると、つい「気をつけたほうがいいぞ」と忠告したくなりますが、かえって逆恨みされる危険性もあります。
あたらずさわらず「あんたが一番」とおだてておくしかない。
やはり「他山の石」「人のふり見てわがふり直せ」で、自分が「感じのよい人」になる糧にするのが一番いいでしょう。
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