人は家庭を持つと変わると言われていますが、逆を言えば家庭円満でない場合は人は悪い方に変わってしまうのです。
家庭円満だった場合と、そうでない場合では、顔の表情から人の接し方まで全てが変わってしまいます。
今回は、そんな家庭円満をテーマに、家庭円満の秘訣についてご紹介しようと思います。
家庭円満の秘訣とは【小さく譲って大きな快適を手に入れること】
自分がちょっと我慢すれば相手の気分がよくなることでも、人はなかなかやめられないものです。
これは、自分のしていることにはあまり自覚がないし、気にもならないのが原因です。
例えば、親が食事の後に必ず楊枝を使って「チッチッ」とイヤな音をたてる。
家族全員、気持ち悪くてしかたない。
いくら「やめてくれ」といっても、父親は「何が悪いんだ!」と言って、いっこうにやめようとしない。
こんなことは、どこの家庭にもありそうです。
父親にしてみれば、食事の後に楊枝で歯を掃除したい。
自分の快適さを邪魔されるのが気にさわる。
そのくらい自由にさせてくれてもいいじゃないか!オレは食事の後に家の中で楊枝を使うのも許されないのか。
という不快が募っているのです。
しかし、もしも父親が「そうか。みんなが不愉快ならやめようか」「食事の後は歯を磨こう」「楊枝を使うなら自分の部屋にいくよ」とちょっと習慣を変えたら、他の家族全員が快適になります。
父親が楊枝を使うのをやめるのが一の我慢とすれば、家族には十倍も二十倍もの快適さとなって返ってくるのです。
他にも、こんなメリットが考えれます。
食卓も楽しくなる。
今まで父親をイヤな目で見ていた子どもたちも、父親に対してやさしくなる。
家庭の空気がやわらかくなる。
家族に対して冷たい目で見られることも少なくなる。
そうなれば父親だって快適なはずです。
「おとうさん、また楊枝使って汚らしい!」と白い目で見られているより、ずっといいのではないでしょうか。
その快適さを捨ててまで、楊枝を使うことにこだわり続ける意味があるのかどうか。
あくまで楊枝を使うことにこだわるのは、快適さを追求しているというより、相手の言うがままになるのが悔しい、という意地の問題なのではないでしょうか。
「俺は、お前らの言いなりにはならんぞ!」と、楊枝一本で自己主張しているわけです。
しかし意地を張って人が幸せになることはめったにありません。
冷静に考えてどっちが全体的に快適な結果が得られるかと判断すれば、家庭内はだいぶ過ごしやすくなる。
大きな我慢をしろというのではない。
小さなことなのである。
ちょっと譲ればいいことなのに、その「ちょっと」に意地っぱりな人が、世の中にはどれだけ多いことか。
生活を快適に送りたい人は、騙されたと思って小さな我慢をしてみること。
一本の楊枝を思い出すこと。
その心意気が必ず大きく返ってくるはずです。
結局のところ大事なことは…
結論を言いますと、大事なことは他人を思いやる気持ちです。
家族という一緒にいるのが当たり前の存在で、近すぎる存在だからこそ、思いやる気持ちが大事なのです。
自分の欲求を少し我慢するだけ。
その少しを我慢するだけで、家庭円満になれるとしたら?
これほど簡単で楽な家庭円満の秘訣はないと言えるのではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。