既婚者男性のずるい心理

ピーターパン人間のやさしさと冷たさ

タイトルの言葉というのは、人生相談の回答者がよく言うようなセリフだが、「生活の重み」ということである。

妻子ある男性を好きになった独身の女性に対して、人生相談の回答者とその男性の言うことが違ってくるのはこの点である。

男性は妻より君のほうが好きだということを強調する。

そして、それはけっしてウソではない。

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そして、いまに結婚するから待ってくれという。

その気持ちもウソではない。

しかし相談の回答者は、「男がそんなに簡単に家庭を捨てるものではない」ということを強調する。

それも、そのとおりなのである。

 

男は女と一緒にいる時、その女を好きであるあまり、日常生活のもつ重みの恐ろしきを知らずに、「結婚するから待ってくれ」と言う。

かくて女の悲劇が生まれるのである。

 

もちろんこの逆の場合も同じである。

人妻のよろめきも、すべて日常生活をこわさない範囲での恋なのである。

その人妻が現在の夫以上に相手の男性を好きであるということはウソではない。

しかし、日常生活をこわして駆け落ちすることはできない。

 

それを当事者は、「ここが真実の生活であって、他はちがう、二人だけの真実の生活をはじめよう」と言う。

人妻は夫以上に相手が好きだから、真実の生活という言葉が平気で出てくる。

それはちょうど学生が退学にならない範囲で政治運動をやり、そして教師を「あなたたちは偽りの生活をしている」と責めたてるのと同じである。

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これは自分たちの生活が真実であると主張するのと、まったく同じである。

流行歌でいえば、愛しながらもさだめに負けてということである。

学生がよく、「分かっているなら、どうして一緒に戦わないんですか」というのと似ている。

それじゃあ、一緒に戦うか、と言えば急にしりごみして逃げていってしまう。

教師が「私も日常生活と人生のレールを捨てる。一緒に捨てて戦おう」と言えば、急におびえてしまうのと似ている。

 

相手が死なないということを承知で、心中を迫るような真似なのである。

そして真実、真実と泣き叫ぶ声の大きさによって心を偽ることができる。

問題は波乱をとるか、それとも、日常生活と将来の安定をとるかである。

 

人妻にとっては、その男をとるか、日常生活をとるかの問題なのである。

夫以上に男が好きだというのは当然である。

真実というのは、相手のもつ世界をガタガタにこわして、はじめて真実なのである。

相手の世界にもうひとつプラスの世界をつくったのでは、けっして真実とはいえない。

 

それは、学生の政治運動であり、愛人である。

愛人の存在が社会的に陰で認められているのは、そのためである。

人間は真実に耐えられるほど強靭ではないのだ。

だからこそ、人はどちらの生活も捨てられないで中途半端な生活をするのである。

 

これは実際にあった話です。

妻四十六歳で、夫は四十七歳である。

夫は自営業をしている。

子供は四人。

 

彼女は二年前から夫の言動がおかしいと感じていた。

夫がちょいちょい仕事がないのに出かけていく。

ある時、日曜日だけど、仕事の関係で出かけると言いながら、おしゃれした上に新調のジャンパーを着て、新しい靴をはいて出かけた。

これはおかしいと思って、彼女は車で後をつけた。

 

そこで夫の女性関係が分かった。

相手は夫がよく行くところの飲み屋のママ。

四十二歳である。

ママには一緒に暮らしている男がいるらしい。

 

「ま、分かったときには、これから絶対会わないと、泣いて謝りましたので」と奥さんは言う。

その後、近寄っていないと言っていたので、彼女は後をつけていなかった。

しかしふたたびおかしいと思って、後をつけた。

するとまた、そこのママの店の前に車が止まっていた。

行ってないと言いながら行っていた。

 

「これから絶対会わないと、泣いて謝りました」と言うのも、まったくの嘘ではない。

しかし、人はそのようには現実の場面になると行動しない。

「離婚するつもりはないのか」と聞くと、奥さんは「優しいところもあるんですよ」と答える。

要するに別れたくないのである。

 

現在の生活を変えるということはものすごいエネルギーを必要とする。

日常生活の恐ろしきである。

「商売など嫌なことから逃げるためにそこの店に行っているのだと思う。一方で意志が堅いところもあるし…」と夫を弁護する。

「どういうことですか?」と聞くと、「たとえばワンマンで、内弁慶」と意志が堅いということとは反対のことを言う。

驚くほど多くの女が、夫の浮気に苦しめられながら、夫を「でも、やさしいところもあるんです」と言う。

 

たしかに大人になれない男は、やさしいところがある。

しかし、それ意外に、彼らは小さい噴から敏感に傷ついてきた。

そして『ピーターバン症候群』の著者ダンカイリーが言うように、彼らは傷つきやすい故に傷つきそうだと感じると、反射的な冷淡さで物事に対応する。

 

そしてこの二面性こそピーターバン人間を愛するものが傷つけられるところだと、彼は言う。

女はこの冷酷であるが、どこかやさしいというピーターバン人間の二面性故に、大人になれない情緒未成熟な男を振り切れず、日常性の重みに負けていく。

そして「夫が相手ときっぱり手を切る方法」を教えてくれと魔法の杖を求めて、その生涯を浪費する。

日常生活を変える魔法の杖はない。

そこで愛人と夫と奥さんという三角関係の生活が続く。

 

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