部下の叱り方~厳しい上司と優しい上司の違い

部下の叱り方というのは非常に難しく、特に今の若者は叱られることになれていません。

若者に限らず、難しい性格をしている人もいれば、同じミスを繰り返してしまう人もいるなど、人というのはそれぞれ性格が異なります。

そんな部下を叱るにはどうすればいいのか?

今回の記事では上手な叱り方だけでは無く、厳しい上司と優しい上司の違いになどについても触れていこうと思います。

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優しい上司ほど、叱るのが下手

母子関係や師弟関係を除けば、時代が変わってしまったのですから、やはり、「褒めるときは感情的に、叱るときは理性的に」という言葉を認めざるを得ません。

ことに仕事における上下関係では、部下を上手に叱れない上司には、部下を育てることもできません。

ですから、理性的に部下を叱れるかどうかは、その上司の重要な能力のひとつになるのです。

スピード社会ということも関係してか、今の時代に「部下の叱り方が悪いと上司に叱られた」「いけないと思いながらも、ついつい部下を怒鳴りつけてしまう」といったことが原因となって、悩みに悩んだ末にうつ病になってしまった患者さんは、後を絶ちません。

褒め方が下手だといって辞める部下はいないでしょうが、叱り方がまずいといって辞めていく部下は少なくないのですから、その責任を追及されてノイローゼになってしまうのは、中間管理職の悲哀のひとつなのかもしれません。

しかも最近では、親からも叱られたことがないという若者が増え、他人である上司に怒鳴られて、驚いて翌日から出社しないケースもあるといいます。

それだけに、叱り方は以前よりも難しくなり、なぜ悪いのかを理性的に、噛んで含めるように優しく説明してやらなければならないといいます。
ところが現実の社会では、「理性的に褒め、感情的に叱る」上司が多いのが現状です。

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分かりやすく例を挙げてみる

たとえば、叱っているうちにどんどん怒りが高じて、いわば自己爆発を起こしてしまう人もいます。

その爆発を誘発した原因は部下にあるのですが、もうその部下には手のつけようがありません。

火山の爆発と同じで、謝ったからといって怒りがおさまるわけではなく、自然におさまるのを待つしかありません。

さらに、何度も同じことを繰り返してネチネチと怒る人、怒ったついでにはるか昔の失敗まで持ち出す人、叱るはずがグチに変化する人、重箱の隅をつつつくような細かなことまで指摘しはじめる人。

こんな人たちも少なくありませんが、彼らは自分の怒りに振り固され、自分自身でも収拾がつかなくなって、こんな行動に出ているのです。

怒られているほうにすればいい迷惑で、ただその人の感情がおさまるまで耐えていなければならなくなります。

こんな上司には、部下は誰もついてきません。

なぜなら、上司が怒鳴るのは部下のためではないことを知っているからです。

部下の失敗が自分の出世の足を引っ張るのを恐れて怒鳴っていることを、部下は見抜いているのです。

 

ではなぜ、世の上司はこれほど叱るのが下手なのでしょうか?

その理由はただひとつ、叱る目的を見失っているからです。

叱る目的とは、表面的には「同じ失敗を二度と繰り返させないこと」なのですが、大切なのはその裏にある、「部下が失敗した原因を究明し、部下からその原因を取り除く」という目的です。

こちらが究極の目的で、たとえば部下の性格に問題があるとすれば、それを改善してやることが、同じ失敗を二度と繰り返させないことにもつながります。

これなら、叱るのは部下のためとなります。

特に精神科医の人は、ノイローゼやうつ病の患者さんには、この点を強調するようです。

「相手のために叱っている」と考えることができれば、精神な負担はずっと軽くなり、叱りかたも自然に違ってくるためです。

それでは「相手のために叱る」とは、いったいどういうことなのでしょうか。

 

相手を叱る、その心が伝わるとき

叱るというのは、相手の失敗や欠点を指摘する行為です。

あなたにしても、自分の失敗や欠点をあらためて指摘されれば、決していい気分にはなれないはずです。

これは叱る人にとっても同じです。

褒めるのは気が楽ですが、叱るのは気の重い作業です。

ですから叱り上手な人は、失敗の責任を自覚して反省している人には、それ以上の叱責はしません。

「今の気持ちを忘れるなよ」といって、肩を叩いてやるだけで、叱ること以上の効果が発揮されるからです。

「相手のために叱る」とはこういうことで、同じ効果が発揮できるのであれば、なにもわざわざ叱らなくてもいいのです。

しかし問題は、自分のミスであったことを自覚していない人や、自分の欠点に気づいていない人です。

私たちは、自分の欠点をすべて知っているわけではありませんし、時には失敗の原因が自分にあったことに気づいていないこともあります。

たとえば、部下のミスで得意先を激怒させてしまった場合でも、その部下は自分の発言で相手が怒ったとは思っていないことがあります。

こんなときに下手に叱ると、強烈な反感を持たれることがあります。

部下は自分のミスだと思ってはいないのですから、理由なく叱る上司であると思われてしまうのです。

 

ここで大事になることの1つとは?

そこで「相手のために叱る」上で大切になるのが、いきさつを詳しく説明させることです。

いくら結果主義の時代だとはいっても、結果が悪かったからといって怒るのでは、これは相手のためを考えた叱り方ではなく、「叱るために叱る」ことになってしまいます。

たとえば、子供が門限を破ったときなど、門限を破ったというだけで怒鳴る親がいます。

子供が自分の都合で門限に遅れた場合には、きっと子供は素直に謝るはずです。

しかし、もし一緒に遊んでいた友達が腹痛を起こしたために、救急車を呼んで病院まで付き添っていったという理由があったとすればどうでしょう。

初めての体験で気も動転し、しかも友達の家族との連絡などで、門限どころではなかったはずです。

それなのに理由も聞かずに頭ごなしに怒鳴られれば、反発もするでしょうし、親への信頼も損われてしまいます。

そこで、得意先を激怒させた部下や門限を破った子供に対して、「相手のために叱る」には、なぜ門限を破ったのか?なぜ相手を怒らせたのか?なぜ失敗したのか?のいきさつを、しっかりと聞く必要があるのです。

そのいきさつを聞いて相手が悪いと判断したときは、そこで初めて叱ることになるのですが、その場合でも、どこが悪いのか?なぜ叱られるのか?をしっかりと相手に理解させなければなりません。

 

これは叱るときの基本原則です

相手がなぜ叱られているのかを理解しなければ、いくら叱っても、まったく効果はありません。

このように「相手の為に叱る」には、まず第一に、失敗の原因を究明し、第二に、相手がなぜ叱られるのかを説明し、納得させなければなりません。

この作業は、感情的になったのではできないため、理性的に叱る必要があるのです。

理性的に叱るといっても、相手をとことん追い詰めてはいけません。

「どうだ、私のいうことがわかるか?」「ハイ、よくわかりました」「いや、その顔はどうもわかっていないようだな。いいか、だいたいお前の…」まるでねずみをもて遊ぶ猫のようにいたぶったり、相手を理屈で説き伏せようとする人もいます。

これでは逆効果で、理屈では納得しても、相手の感情が納得しなくなります。

「いったい何様のつもりなんだ!」「上司だからって、いい気になるんじゃないよ!」などと反発されてしまいます。

これでは、「相手のために叱る」ことにはなりません。

相手がなぜ叱られるのかを理解すれば、それでいいのです。

また一度叱ったら、その問題では二度と叱らないことも相手のためです。

本人が責任を感じていることを何度も繰り返して叱ったのでは、かえって逆効果になり、叱ることの価値自体が下がってしまいます。

もっとも、だからといって叱りつ放しもよくりません。

 

褒めてやることの大事さ

相手のために叱ったのですから、しっかりと経過を見守り、相手がいい方向に変化したときには、それを褒めてやることが大切です。

「自分のミスを指摘してくれるだけでなく、しっかりと見守っていてくれる」

相手がそう思ったとき、あなたはその相手にとって、とても尊敬できる魅力的な人物となるのです。

ただし「良薬は口に苦し」で、相手がそう思うまでに何年、何十年と時聞がかかる場合もあります。

それでもあなたが本当に相手のために叱っているのなら、その気持ちはいつか必ず相手にも伝わるはずです。

そして相手にそれが伝わったとき、あなたはぜひ会いたいと思われる人になるのです。

また、「部下から好かれる上司の特徴」もセットで読んでみましょう

部下から嫌われて損することはたくさんあるでしょうが、部下から好かれて損することは無いにふさわしいほどのメリットが存在するのです。

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